茨城の干し芋は甘い品種の芋で製造 | 丁寧な下ごしらえで引き出す甘さ

甘さともっちりした食感が特長の干し芋ですが、裏には科学と職人技が絶妙に融合した製法が隠されています。提供している干し芋においては、生芋を一定の温度で適切に温めることが、そのクオリティを左右します。70度から80度で生芋を加熱すると芋内部のでんぷんが糊化し、この糊化したでんぷんが、β-アミラーゼという酵素の作用を受けることで、麦芽糖という糖に変わります。この変化によって、通常の干し芋の糖度が50～60度程度のところ、茨城で75 度後半の糖度を実現させ、甘い製品を作り上げております。

一般的に、干し芋の甘さはサツマイモそのものに由来しますが、実はその甘さを最大限に引き出すための様々な工夫が施されています。生芋を加熱しすぎると、甘さを左右する酵素が働かなくなってしまうため、適切な温度管理が求められます。そのため、芋の形や大きさなど、様々な条件を考慮しながら温度調整をするという、職人の熟練した技と勘が大事になってきます。このオリジナル製法の結果、口に入れた瞬間、自然な甘い味わいが口の中に広がり、今までに味わったことのないような干し芋の風味を茨城にて堪能いただけます。